英検、そしてもう一つのテスト

英検、そしてもう一つのテスト

 先日英検の発表があった。塾生で受けたものは6人で一人だけ残念、あとは合格だった。大変だったのは小学生5・6年、他ではどうか知る由もないが、付け焼き刃の似た様な問題を繰り返す前に、英語の底力を上げなければ!と考えカリキュラムを構築して実施した。結果それがよかったのは言うまでもない。特に5級の小学生と、準2級の中3生には、単語の演習を多くする様にした。細かくは書かないがやはりな!だった。以前英会話(大手フランチャイズ)で英会話を学んでいたという途中入塾生がいたが、実は単語が書けない、解らないという次第だった。日本の試験は受験を含めて単語が記述できなければ点数が取れない。英検のライティング然りである。つくづく方向が違うと感じたものである。(因みに埜塾では英検受験者は全員が対策授業を受講します。それは月謝に含まれており無料です。)

 結果小学部は小学5,6年生が5級を一人づつ受験し合格、中二も4級で1名受験で合格、中3は準2が3人受けて2名合格となった。一人は残念であるがまた挑戦すれば良いだけのことである。小学生もこの時点からこの様な会場でのテストにチャレンジする事は、それだけで価値があると思うのである。

 先日花咲徳栄高校に数名の塾長を交えて学校訪問に行った。我々が食育科の見学の時に、実はちょうど実技テストだったのである。皆白いユニフォームを着て帽子を被り中華鍋を振るう(その時は課題は炒飯だったのである)その姿は、実は我々にはとても眩しく、そして大人に見えたのである。材料の確認から、味はもちろん見た目の注意点が告げられ、教師がストップウオッチを持ち『始め!』の合図で試験が開始だった。真剣な眼差しの学生。そこには一つ上の大人になったプロの卵たちがいたのである。先生方の中に、一人ギロリと目を光らせている老練な先生が。一人一人ハンドボードを片手にチェックしているのだった。多分どこかの引退された有名なシェフだった方に間違いないだろう。生徒を見つめる眼光の鋭さにそれが見て取れた。必死で調理をする学生に、塾長は思わず『ガンバ!』と呟いてしまいました。

真剣にテストの諸注意を聞き、材料をチェックする受験生。

全員真剣にテストに挑んでいました!

 眼光鋭い老練な先生(写真左寄り2人目)。学生は皆硬くなっていたのが見て取れました。

 同校では仮に食育科を卒業しても多様な進路に進む生徒もいるとの事で、それはとても良い事だなと塾長は感じました。多様性のある進路選択、それは同校の一つにとらわれない進路選択の素晴らしさを写している様でした。