中間テストは後半戦へ

 中間テストは後半戦へ

 ここまで岩槻区 城南中・越谷市 西中の中間テストが終了、あとは残りの中学である。中3の範囲は2年の復習を含めると鬼のように広い。だからプライオリティが必要になる。

 だから現在の状況把握から始めなければならない。進捗率は何%か?一番厄介な科目はどれか?ワークや復習演習しなければならないエネルギーを要するのはどれか?そしてそれは果たして自分が思っているエネルギー消費で間違いないか?誰でもすぐ出来るからと思いきや、意外と時間がかかってしまう事がある。予期しないファクターが絡んでくる事もある。いつも思うのであるが、試験の対策を自分で立ててその通りにこなして(降ろして)いくのは、実社会に出てからの紛れもない仕事に瓜二つなのである。

 昔、若い頃にまだ貿易に手を染めていた頃の事であるが。フランスの商社でとても興味深い時計を扱っていた会社があった。(メーカーでもあったが)幸い1社クッションに入ってくれて輸入することになった。小売店や百貨店の担当の評判も上々である。文字盤が回転して、時間によって万華鏡のような模様が文字盤に浮かぶ製品だった。フランスの本社と交渉の末、納期は6ヶ月後だった。バンスで半分は銀行からの送金が終了している。約定通り6ヶ月が過ぎようとしたある日、嫌な胸騒ぎがして、本社にファックスを打った。案の定『3ヶ月待て』とのリプライが。ムッと来たが相手は海の向こう、腹を立てても仕方ない。そして3ヶ月直前の日に事務所のファックスには『あと1ヶ月待て』だった。ムッと来たがそれから最後の1ヶ月が過ぎようとした日に、事務所にファックスが入っていた。『当社は期日までに貴社のリクエストを履行できない』

 こちらが火を吹いたのは言うまでもない。リテーラーや百貨店にはもうサンプルで営業してある。全店舗回ってお詫び行脚である。自分はコメツキバッタになった。それでも相手の商社をこちらがもっと調べれば良かったのである。安易に..と言われても仕方ない、若気の至りだったかもしれない。本当に若い時の苦い思い出となった。笑えないしくじり先生とはこの事である。(当時はそれどころではなかったが)

プロジェクトの調査は念入りに、充分すぎるくらいに。不測の事態に備える事。逃げ道を用意しておく事。物事を成すには皆同じである。テスト対策であっても大人の仕事と何も変わらない、だからテスト対策を通して仕事の構築を皆に学んで行って欲しいと思う塾長です。

 先日も卒業生が来てくれてキャンディの差し入れを。有難い、有難い!どこかで見たアメですが、差し入れてくれる心が本当に有難い塾長です。